QアンドAコーナー |
|
|
|
こちらのコーナーでは豚に関する素朴な疑問、専門的な疑問について質問を受け付け、各専門分野の方々に回答していただきます。下に示した事例の様にご住所(県または市までで結構です)・身分・お名前を添えて質問をお寄せ下さい。回答は、コーナーに貼り付けます。 |
|
|
|
広島県会社員 T.Hさんからの質問
Q 全くの素人ですので、単純な質問です。
・豚が熱いと感じる外気温度は何度からでしょうか。
・逆に、寒いと感じる外気温度は何度からでしょうか。
・豚の視感度は人間と同じでしょうか。
たとえば、赤は赤、黒は黒に見えているのでしょうか。
何色が見えやすいとかありますか。
・豚が興奮しやすい色とか分かりませんでしょうか。
・逆に、興奮させない色とか分かりませんでしょうか。
・豚舎において、害虫駆除(ハエ、蚊など)の方法を教えて頂きたく。
A
ご質問に関しまして、参考として、下記に記載させて頂きます。
1.温熱環境に関して
豚は一般的に暑さに弱いとされていますが、発育の段階で異なります。
下記に大まかな下限から上限の環境温度を記します。
体重2kg: 31-33℃ 体重20kg:26-33℃ 体重 60kg:24-32℃
体重100kg:23-32℃ 妊娠豚:妊娠末期で20-30℃です。
2.豚の色覚について
何色がわかるかについては、青・赤・緑について調べたところ、青と赤、青と緑、青と無彩色を識別する。赤と緑、赤と無彩色、緑
と無彩色は識別できない(赤緑色盲)という試験成績がありました。
3.興奮する色、興奮させない色について
上記の事について、詳しく試験した報告は見当たりませんが、一般的に豚は、色によって、興奮する、しないと言うことは無いと言われています。よって、作業服の色として使用できない色はありません。
4.豚舎内の害虫駆除について
どこの養豚施設でも、問題となっており、特に開放式の養豚施設では、外部から害虫が進入します。
駆除の方法として、一般的には、はえ取り紙を設置する。豚舎外に通じている開口部に網戸を設置するなどの対策を実施しています。
以上です。
(回答者: 東京農業大学 池田周平) |
|
|
|
FYさんからの質問
Q 私は皮膚科医師をしております。豚の皮膚は研究にもよく用いられていますが、なにぶん分野が違うため、どこから調べるのが適当なのか分かりませんでした。
正常な豚の皮膚(表皮、真皮、皮下組織)が、実際に人の皮膚と、構造上や生理学的にどのように違うのか(角質の入れ替わる周期や、付属器の性状など)について勉強したいと思いまして、質問させていただきました。
A
参考資料として農水省のプロジェクト研究報告書の抜粋を添付します。対象となっているのはメキシカンヘアレスピッグで、一般的なブタの種ではありませんが、参考にして下さい。出典の詳細については差し控えます。 |
|
(資料の解像度はご了承下さい。) |
|
参考資料抜粋 |
|
(回答者:麻布大学獣医学部教授 浅利昌男) |
|
|
|
|
|
東京都在住 T.T.さんから
Q 貴学会のホームページを拝見させていただきました。
私は黒豚に関する調査に携わっている者です。
黒豚は純粋バークシャー種と定義されており、英国産と米国産についても区別がなされていないようですが、このような英国産と米国産の違い(あるいは同一性)について検証された論文はございますでしょうか?
貴会の学会誌において、過去にそのような論文が掲載されていたことがあれば、ご教示いただけると幸いです。(可能であればバックナンバーをお譲りいただきたく)お忙しいところ恐縮ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
A
1 品種の相違
英国産バークシャー(以下B.Bと略記):原産地は英国西部バークシャー州のウィルッシャー地方の在来種に,アジア野猪型に属するシアメース(シャム),ネアポリタン(イタリー),チャイニーズ(中国)などを交配して改良し,1862年に固定品種として公認された豚(ラードタイプ:脂肪用型)である。全身黒色の被毛に顔の一部,四肢下端,尾の先端が白く,いわゆる「六白」と称し良く知られている。我が国で最初に豚が導入されたのは「薩摩」の島津藩主18代家久の時代(1660〜1637年)頃で英国産バークシャーと言われている。
参考までに,昭和30年代と昭和57年10月英国より雌5,雄7が系統造成事業のため鹿児島県畜産試験場に導入された英国産バークシャーの写真を掲載する。
一般に島津藩主18代家久の時代から県内に飼養されている在来種は鹿児島バークシャー(以下K.Bと略記する:写真参照)と呼ばれ,英国産バークシャーの系統である。 |
|
|
|
|
(昭和57年時の英国産バークシャー) |
(昭和30年代の鹿児島バークシャー) |
|
|
|
米国産バークシャー(以下A.Bと略記):米国にて,英国バークシャーとポーランド・チャイナ(原産地米国マイアミ河流域:バークシャーと同様全身黒色の被毛に顔,四肢および尾先端が白く「六白」)を交配して改良された豚(ラードタイプからミートタイプ:精肉用型)と言われている。日本へは昭和46年以降導入され続けている,参考までに昭和47年より系統造成事業のため鹿児島県畜産試験場に導入された米国産バークシャーの写真を掲載する。 |
|
|
|
|
|
(昭和55年時の鹿児島バークシャー) |
((昭和47年時の米国産バークシャー) |
|
|
|
2 生体(外貌)の相違
B.B:@体型は長方形で,他品種に比べ幾分伸びに欠ける。A他品種に比べやや骨細で四肢は比較的短く強健であ。C手のひらで触れた場合,被毛は米国産バークシャーに比べ緻密で軟らかい感覚である。D顔面はややしゃくれ(最近では長いもの多し!),耳は直立する。
A.B:@体型は茄形で英国産バークシャーに比べ幾分伸びが良い。A英国産バークシャーに比べ四肢は骨太であ。C手のひらで触れた場合,被毛は英国産バークシャーに比べ粗く硬い感覚である。D顔面は長く,耳は直立する。
3 発育過程における,生体測定値・発育成績・と体測定値・肉質(赤肉,脂肪)の理化学的検査測定値の相違 |
|
|
|
|
|
(1)K.BとA.Bを見ると,A.Bは米国で改良されたバークシャーであるために,英国系バークシャーであるK.Bとは生体(外貌)の相違でも述べたとおり,体型でも異なると思われる。生体測定値および発育成績の結果より,A.BはK.Bに比較して
@ 100Kgになるに要する日齢が短い。A 体高は高く,体長は長く,胸深も高い値を示した。B 骨格の太さが分かる管囲(脚首)の数値では,参考として挙げたランドレース(以下Lと略記する,大型種でベーコンタイプ:写真参照)と同様に骨太である。逆に,K.Bは他の品種に比べて骨細である。
|
|
|
|
|
|
(1)K.BとA.Bを見ると,と体長,と体幅では同じ数値を示した。しかし背脂肪層の厚さ,赤肉生産割合,脂肪生産割合ではA.BがK.Bより優れた値を示した。
しかし,両品種ともLと比較した場合著しく劣っている。
|
|
|
|
(1)K.BとA.Bを見ると,背部皮下内層脂肪と腎臓周囲脂肪の一般化学的組成において
両品種に著しい差はなく,従って有意差は認められなかった。しかし,参考として挙げた産肉能力の高い品種の代表であるハンプシャー(Hと略記する,大型種でミートタイプ:写真参照)と比較した場合,脂肪組織中の水分含量は少なく粗脂肪含量が多いため脂肪の質は両者とも優れていると思われる。
|
|
|
|
|
|
(1)筋線維の太さは,K.B<A.B<Hの順で,K.Bが最も細く3品種間に有意差が認められた。次に筋束の太さはK.B<H<A.Bの順でK.Bが最も細いという結果が得られた。
つまり,K.Bは他の品種に比較して細い筋線維が数多く集まって一次筋束を形成し,肉のきめが細かいことが推察される。
(2)肉質と筋線維の相関関係を見た場合(参考文献2)より)特徴的な点は,筋線維が細いほど肉の保水性に優れ,しかも脂肪含量が多いということである。 |
|
|
|
(ランドレース:デンマークが原産地) |
(ハンプシャー:米国が原産地) |
|
|
|
4 参考文献
1)川井田博・原田満弘・上松瀬昇・宮内泰千代・平田斎:バークシャーの肉質判定に関する研究(鹿児島バークシャー,アメリカバークシャー,ランドレース,ハンプシャー,ダイヨークシャーの肉質に関する調査),鹿児島県畜産試験場研究報告,9,74−82,1975.
2)川井田博・実吉弘文・福元守衛・石神信男・湯之口幸一:系統豚並びに系統間雑種豚の飼養と肉質に関する研究(鹿児島バークシャー,英国バークシャー,および「サツマ」について),鹿児島県畜産試験場研究報告,17,89−103,1985.
3)川井田博:豚の産肉性と肉質に関する研究,鹿児島県畜産試験場研究報告,26,1−195,1993. |
|
(回答者:鹿児島県姶良郡農業改良普及センター国分研修室
川井田 博 氏) |
|
|
|
宮崎県のAさんからの質問です。
Q:私は、養豚関係施設勤務1年目です。
夏季の暑熱対策として空気を冷やすことを目的としています。ダクトの長さは30mぐらいです。母豚が16頭います。豚舎は天井まで2m幅8mです。完全ウインドレスではなく、両サイドカーテンです。ダクトファン1.5kwの後ろに筒状にクーリングパッドを付けたいのですが、厚さ15cmのパッドを取り付けた場合面積はどのくらい必要でしょうか? 専門用語はあまりわからないので、わかりやすくお願いします。
A:結論から申し上げますと、貴養豚施設ではクーリングパッドを用いた施設内の温度調節は不可能です。理由としては両サイドがカーテンとなっているのでは、外気の遮断が不完全なため冷却効果が保てないです。
対策として、予備室を設け、その室内の空気をクーリングパッドで冷却し、豚舎内に導入するようであれば、可能かもしれませんが、改修費用がかさむと思われます。
別の形として、市販のポータブルクーリングユニット等の導入を検討されるほうが、目的の達成に早道ではないかと考えます。
|
|
(回答者:日本養豚学会常務理事((株)フロンティア・インターナショナル)
大貫勝彦 氏)
|
|
|
|
愛知県の学生、Kさんからの質問です。
Q:ブタの求愛行動は、どのようなものなのでしょうか。 教えてください。
A:お問い合わせの内容について、求愛行動は行動学上生殖行動に区分されるものです。生殖行動において、その完結には雌の発情が必須条件となります。詳細については朝倉書店より出版されている 家畜行動図説 に記載されておりますが、豚の場合、まず、雄が尿を頻繁に撒き散らし、その存在を誇示します。次に雌の学部生殖器の臭いを嗅いだり、舐めたりします。この舐めとりに続き、泡を吹いたり、顎を鳴らす行動から求愛行動が始まり、雌雄が頭部を下げて向き合い、互いに肩や脇腹等を押し合い、クライマックスでは雄が雌の後躯を持ち上げるようにし、雌が許容して動かなくなると雌が発情による乗駕許容を示したことになり交尾に至ります。
乗駕以降の交尾についても生殖行動に含まれますが、お問い合わせが求愛行動ということですので以上で回答を終了致します。
|
|
|
|
|
|
宮崎県 養豚作業員 T.Tさんから以下の質問が届きました。
Q:90日齢から出荷までの豚を受け持っています。1名で常時3500頭みているのですが、薬品はペニシリン、アンピシリンビクシリン、スルピリンとあります。ペニシリンとアンピシリンの使い分けはどの様に考えればよいのでしょう?
豚の状態としては常に肺炎がみられます。 |
|
|
|
A:(この農場は肥育専門の農場と思います。)
肥育専門農場では導入先が多いことが予想されるため、結構、育成期での肺炎や下痢などが多く出ることを、私も経験しました。
肺炎が常に見られるということのようですが、導入先のワクチン暦がどのようになっているのかを知ることが、まず、先決です。その中で、マイコプラズマワクチンが使われているかどうか、使われていないようであらば、使われている農場から導入したほうが、いいと思います。PRRSや豚胸膜肺炎などの素地となる病原体だからです。
いずれにしても、この情報からでは肺炎の質が分からないのですが、豚胸膜肺炎(農場ではヘモといっています)であれば、ペニシリンやアンピシリンは効果がありません。
恐らく、この農場の肺炎は、この肺炎ではないように思います。むしろペンシリン系抗生物質と解熱剤のスルピリンを使っているので、肺炎も去ることながら連鎖球菌の髄膜炎も発生しているように思いますがどうでしょうか。
もし、PRRSウイルスのワクチンを使っているのであれば、中止し(連鎖球菌の髄膜炎を起こします)、農場の基本的な衛生状態を改善することと、発症豚はすみやかに隔離し、上記の薬剤で治療してください。ペニシリンやアンピシリンの使い分けは基本的にはそんなに問題になりません。
まとめますと
まず第一に
肺炎の状況を改善すること。
導入もとのワクチン暦を確認し、マイコプラズマワクチンが正しく接種されているかを調べてください。
第2に
熱性疾患(連鎖球菌性肺炎や髄膜炎、豚胸膜肺炎、など)の原因を特定してもらうこと。最寄の病性鑑定(家畜保健衛生所とか関連会社の病性鑑定施設)で調べてもらってください。
第3に
対策はなかなか難しいのですが、PRRSやPMWSという豚の病気が現在重要な問題となっているので、その点も、関係機関の獣医師、管理獣医師に調べてもらうことをお勧めします。
農場を見ていないので、十分なコメントになっているとは思いませんが、ご検討下さい |
|
(回答者:東京農業大学 村上覚史) |
|
|
|
福岡県 畜産業アルバイトのS.Kさんから以下の質問が届きました。
Q:素朴なことなのですが、豚のひげ(ヒゲと呼んでいいのかわかりませんが)
の役割について教えて下さい
。 鼻の産毛ではなく、いわゆるヒゲの部分にある毛は
何の役にたっているのでしょうか?
よろしくお願いします。 |
|
|
|
A:回答とまでいえるか不明なのですが、やはり、イノシシか
らブタに家畜化される過程で目立たなくなり、機能も共に
消失したのではないかと考えられます。では、イノシシで
のヒゲの役割ですが、
1)野生の場合、雄か雌かの判別は競争上難しい方が得策
だと考えますと、ヒゲで牙を隠している。
2)逆に雄であるというカモフラージュとして、牙が無く
てもヒゲでごまかしている。牙の有無を曖昧に見せる。
という2つの考えがあります。
もう一つ別な意見として、
雄の方がヒゲは目立ち、雄には大きな牙があり、その
牙と皮膚の間で潤滑、または自分の牙で怪我をしない
ことを目的にヒゲがあるのではないか。
という考えです。
ブタのヒゲという点から離れて原種のイノシシにまで遡ら
ないとヒゲの役割は判らなく、また、その役割も考え方に
よって逆になります。
したがって、ブタのヒゲの役割は我々人間の体毛が一部に
残り、その役割が考えられていますが、では毛深いヒトと
毛の薄いヒトで役割が曖昧になるではないかというのと同
じで、ブタでは家畜化の間に原種の名残としてはえている
だけであまり大きな役割はないと考えて戴ければ良いと思
います。 |
|
(
協力:麻布大学獣医学部 伊東先生・江口先生
東京農業大学短期大学部 鈴木先生
日本養豚学会事務局
) |
|
|
|
栃木県にお住まいのT.Kさんから以下の質問を戴きました。
Q:私の質問は、PRRSについてのものです。PRRSはそれ単体で発症することはあるのでしょうか?文献などを探してみますと、PRDCの原因の一つとしか扱われておらず、 PRRSのみに着目したものが(私の探した限りでは)無い様に思われました。この点についてお教えください。また、もし可能でしたら根拠となる文献もご紹介いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。 |
|
|
|
A:豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)に関する質問への回答
1.PRRSとPRDCについて
本病は、妊娠豚の死流産や虚弱子分娩などの繁殖障害と、離乳豚の慢性肺炎などの呼吸障害の異なる病気からなる症候群疾病です。繁殖障害がPRRSウイルス単独で発生するのに対し、呼吸障害ではPRRSウイルス感染に加え、通常多種類の病原体との複合感染病の様相を呈することが知られています。
質問でPRDC(豚呼吸器複合感染症)について述べておられますが、PRDCこそ細菌やウイルスの複合感染症を指しており、その病原体の主要なものとしてPRRSウイルスとマイコプラズ・マハイオニューモニエがあります。また、それ以外には豚インフルエンザウイルス、パスツレラ・マルトシダ、連鎖球菌、ヘモフィルス・パラスイス、オーエスキー病ウイルスなど、多くの病原体による疾病がPRDCの中に入っています。
過去10年以上にわたり、アメリカ合衆国ではPRRS防除のための研究と対策が行われてきていますが、未だ決定的な改善策を得るに至っていないばかりか、むしろ状況は悪化しているとも言われています。つまりPRRSは、アメリカ合衆国養豚産業において最も重要な問題となっていると言っても過言ではありません。
2.文献について
豚の病気に関して、総括的かつ専門的なレベルで知識を得ること目的とするならば、次のテキストを紹介します。
なお、文献類は極めて多く出ておりますので、文献検索をされれば詳細な項目毎に見ることが出来ると思います。
1)豚病学(第4版) : 柏崎 守ほか編、 近代出版
2)動物の感染症 : 清水悠紀臣ほか編、近代出版 |
|
(回答者:麻布大学獣医学部獣医学科 伊東正吾) |
|
|
|
D.M.さんから以下の3つの質問を戴きました。
|
|
|
|
Q1:豚肉を生で食べると命に関わる事があるというのはどういうことですか? |
|
|
|
A:これは主に寄生虫感染症のひとつである「トキソプラズマ症」による影響を指すようです。トキソプラズマ症に感染した動物の肉や臓器を加熱不十分なまま食べることにより感染すると言われています。この感染には粘膜、創傷感染といった経路もあります。症状としては、無症状が多いのですが、発病した場合、発熱、肝臓・脾臓・リンパ節の腫大、肺炎などが認められます。感染して発病しても直ちに死に至ることは稀です。近年では野生のシカ肉やイノシシの肉や肝臓を生で食べてE型肝炎に感染したというニュースもありますので、肉を食べるときは加熱調理した方が良いと思います。 |
|
(回答者:東京農業大学農学部畜産学科 近江弘明・池田周平) |
|
|
|
Q2:ペット用の豚を飼う際に注意することは何でしょうか? |
|
|
|
A:まず第一に飼料(エサ)の与えすぎによる過肥(肥満)を予防してください。屋内の飼育ですと、どうしても飼育する側が何かを食べるときに欲しがってしまい、与えることになります。これはイヌでも同じ事です。次に、豚丹毒の予防接種を受けておくことが好ましいと思いますが、専門の獣医さんでないとワクチンが入手できないことと、毎年の接種が必要となりますので、ご留意下さい。最後にメスの場合は発情時期にうるさく鳴くことがありますので、ご近所への配慮が必要かもしれません。
|
|
(回答者:東京農業大学短期大学部生物生産技術学科 鈴木伸一) |
|
|
|
Q3:日本養豚学会では生産家畜としての豚以外にペット用の豚のことも扱っていますか? |
|
|
|
A:現在、日本養豚学会では産業用、特に食肉用の豚に関する研究内容を中心に取り扱っています。年間4回の学会誌の発刊内容、年2回の学会大会では生産家畜としての豚の育種・繁殖・飼育管理・飼料・食肉加工・排泄物処理などの話題を取り上げています。ペット用の豚(ミニチュアピッグ)を実験対象とすることもありますので、ご質問等があればお答えできるかと思いますが、学会としての取り扱いはしておりません。もし、ご質問があれば日本ペット栄養学会にお問い合わせ頂ければ、新たな展開があるかもしれません。 |
|
(日本養豚学会事務局 東京農業大学農学部畜産学科 祐森誠司) |
|
|
|
このページのトップ |
|